「宿題、まだ残っているな…」
「なんとなく一日が過ぎていくな…」
「気づくと、朝から声をかけてばかりだな…」
夏休みも後半に入り、そんなふうに感じられることはありませんか。
夏休みの後半には、前半とは少し違う難しさがあるように思います。生活リズムはゆるみ、宿題は残り、そして何より、保護者の方の疲れがたまってくる時期です。
だからといって、「今から全部取り戻さなければ」と思わなくても大丈夫です。

夏休み後半は、前半とは違う難しさが出てくる時期です。今回は、2学期を気持ちよく迎えるために、後半の過ごし方についてお話しします。
夏休み後半に、起こりやすいこと
① 生活リズムが、ゆるんできます
前半は「少し遅くなったかな」くらいだったものが、後半には昼夜が逆になっていることもあります。
これは、気のゆるみではないように思います。学校という外側のリズムがない状態が三週間ほど続けば、生活リズムは自然と後ろへずれていくものだからです。大人でも、長い休みが続けば同じようなことが起こります。
② 宿題の残りが、気になり始めます
7月は「まだ時間がある」と思えていたことも、8月になると急に締め切りが近づいてきたように感じられます。そして、その焦りは声かけにも表れやすくなります。
「まだやってないの?」
「いつになったら終わるの?」
言いたくないと思いながらも、つい口にしてしまう——そんな時期なのだと思います。
③ 保護者の方の疲れが、たまってきます
ここは、ぜひお伝えしておきたいところです。毎日の食事の準備。声をかけ続けること。仕事との両立。きょうだいがいらっしゃれば、なおのこと。
夏休みの後半は、保護者の方がいちばん消耗しやすい時期ではないでしょうか。
イライラしてしまうのは、お子さまのせいでも、ご自身の性格のせいでもありません。ここまで頑張ってこられた疲れが出ているのだと思います。
④ 2学期への不安が、見えてくることがあります
お子さまの様子にも、少しずつ変化が見られることがあります。
- 学校の話をすると黙ってしまう
- 「行きたくない」と言うようになる
- 夜、寝つきが悪くなる
- お腹が痛いと言うことが増える
こうした変化は、「学校が嫌だから」と決めつけられるものではありません。夏休みが終わることへの不安や、久しぶりの学校生活への緊張が、体や気持ちに表れていることもあります。
まずは「そう感じているんだね」と受け止めることから始められると安心です。
後半は、順番を決めてみませんか
後半にできることは、そう多くありません。だからこそ、全部やろうとせず、「何から取り組むか」だけ決めておくくらいで十分です。
まず大切にしたいこと ── 起きる時間
後半にひとつだけ選ぶとしたら、私はここをおすすめします。
宿題が少し残っていても、生活リズムが戻っていれば2学期は始めやすくなります。一方で、朝起きられない状態が続くと、学校が始まってからの負担が大きくなってしまいます。
夏休みの終わりになると、「早く寝なさい」と声をかけることが増えるかもしれません。ですが、生活リズムを整えるときは、寝る時間だけを早めようとしても、なかなかうまくいかないことがあります。
大切なのは、毎日できるだけ同じ時間に起きることです。朝起きて日光を浴び、朝食をとることで、体内時計は少しずつ整いやすくなります。最初は眠そうにしていても、毎朝続けていくことで、夜も自然と眠くなってくることがあります。
戻していくときは、
- 学校が始まる1週間ほど前から始める
- 一気にではなく、1日15〜30分ずつ早める
- 夜を早めるより、朝を早めることを意識する
眠くないのに寝かせようとしても、なかなか眠れないものです。まずは「朝起きる時間」を整えることから始めてみてください。焦らず、少しずつ戻していければ十分です。
▶ 関連記事:夏休みの過ごし方|生活リズムを整えるコツと無理のない一日の流れ
次に考えたいこと ── 提出が必要な宿題
残った宿題を、二つに分けてみてください。
- ① 提出が必要なもの(ドリル・プリント・作品など)
- ② それ以外(自主学習・読書など任意のもの)
まずは①だけで十分だと思います。「全部終わらせること」を目標にすると、終わりが見えず苦しくなってしまうことがあります。
まずは、「提出が必要なものを提出できる状態にする」ことを目標にしてみてください。それだけでも、大きな前進です。
そして①の中でも、終わりが見えやすいものから取り組むのがおすすめです。「ひとつ終わった」という感覚が、次の一歩につながります。
▶ 関連記事:夏休みの宿題、どう進める?|計画の立て方と親の関わり方
無理に取り返さなくて大丈夫です
「もっと出かければよかった」「もっと勉強させればよかった」そんなふうに思われることもあるかもしれません。
けれども、残りの日数でできることは限られています。過ぎた時間ではなく、「今できること」に目を向けた方が、おだやかな気持ちで夏休みを終えられるように思います。
楽しみを、ひとつ残しておけたら
宿題や生活リズムの話ばかりになると、夏休みの最後が「やることに追われる日々」になってしまいます。小さなことで構いません。
- 好きなものを食べに行く
- 花火をする
- 一緒に映画を見る
- 少し遠出をする
「夏休み、楽しかったね」と言える思い出が一つあるだけで、2学期を迎える気持ちが少し変わることがあります。宿題が全部終わらなくても、この時間はぜひ残していただけたらと思います。
2学期に向けた、気持ちの準備
学校の話を、少しずつ
いきなり「もうすぐ学校だよ」と言われると、身構えてしまうお子さまもいます。そうではなく、
- 「○○先生、元気かな」
- 「給食、何が出るかな」
- 「○○くん、どうしてるかな」
そんな何気ない会話の中に、少しだけ学校の話題を混ぜるくらいで十分です。
持ち物の準備は、少し早めに
上履き、体操服、文房具、提出物。前日にまとめて準備しようとすると、慌ただしくなりがちです。その慌ただしさがお子さまの不安につながることもあります。
1週間ほど前から少しずつ確認しておくと、安心して始業式を迎えやすくなります。
「行きたくない」が出てきたら
夏休みの終わりになると、「学校に行きたくない」と言い出すお子さまもいます。「どうして?」と何度も理由を聞かれることで、かえって苦しくなってしまうこともあります。お子さま自身も、不安の理由をまだ言葉にできていないことが少なくありません。
そんなときは、「そうか、行きたくないんだね。」まずは、その気持ちを受け止めてあげてください。そして、始まってみると案外いつもの生活に戻れることも少なくありません。
▶ 関連記事:朝の声かけで変わる|「行きたくない!」のときに大切にしたい関わり方
保護者の方に、お伝えしたいこと
怒ってしまう日があっても
夏休みの後半に、一度も怒らずに過ごせる方は、そう多くないように思います。それだけ大変な時期なのです。
きつく言ってしまった日は、「今日は言いすぎちゃったね。」その一言だけでも十分です。完璧な保護者である必要はありません。
ご自身が休む時間も
お子さまのことばかり考えていると、保護者の方が休めなくなってしまいます。
- 1時間だけ一人になる時間をつくる
- ご家族にお願いする日をつくる
- 家事を頑張らない日を決める
保護者の方が元気でいらっしゃることが、お子さまにとって何よりの安心につながります。
最後に
夏休み後半は、宿題や生活リズム、2学期への不安など、気になることが増える時期です。だからこそ、すべてを完璧に整えようとしなくても大丈夫です。
- 起きる時間を少しずつ戻すこと
- 提出が必要な宿題から取り組むこと
- 夏休み最後の思い出を一つつくること
その積み重ねが、お子さまの2学期のスタートにつながっていきます。ひとつずつ、できるところから始めていきましょう。
そして何より、ここまで夏休みを支えてこられた保護者の方ご自身を、どうか少しねぎらってあげてください🍀

「もう限界かもしれない」「うちだけこんなに大変なのだろうか」——そんなときは、一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください🍀
関連記事
合わせてこちらの記事もぜひご覧ください。
- 夏休みの過ごし方|生活リズムを整えるコツと無理のない一日の流れ
- 夏休みの宿題、どう進める?|計画の立て方と親の関わり方
- ゴールデンウィーク明けの「行きたくない!!」|理由と家庭でできる関わり方
- 朝の声かけで変わる|「行きたくない!」のときに大切にしたい関わり方
参考サイト
お子さまのことで気になることがあれば
「うちの子も当てはまるかも…」と感じたら、まずはこちらのチェックリストをご覧ください。
「話を聞いてほしい」「どう関わればいいか分からない」という時は、お問い合わせ・ご相談からお気軽にご連絡ください🍀
現在、長野市で学習支援に力を入れた放課後等デイサービスの開設準備を進めています。
