~ほめると、家庭が「安全基地」という考え方~
「学校や外では頑張っていると聞くのに、家に帰るとすぐに気持ちが緩んでしまうんです」
放課後等デイサービスで、保護者の方からとてもよく聞く言葉です。
「どうして家ではこんなに大変なのだろう」
「私の関わり方が悪いのかな」
そう感じて、悩んでしまう方も少なくありません。

大丈夫です!心配ありません。
家で気持ちが緩むことは、決して悪いことではありません。
そこには、お子様なりの理由があります。
外で頑張れる=実はとても頑張っている
学校や外の場面では、
・ルールを守ろうとする
・周囲に合わせようとする
・気持ちを抑えようとする
など、多くのエネルギーを使っています。
特に、気持ちのコントロールが難しいお子様は、
「普通に過ごす」だけでも、心の中でたくさん頑張っています。

その反動として、
一番安心できる家庭で、気持ちが緩む
ということが起こりやすいのです。
家は「甘えていい場所」=安全基地
家庭は、お子様にとっての安全基地です。
安全基地とは、
・ありのままの気持ちを出してもいい
・失敗しても受け止めてもらえる
・頑張らなくても大丈夫な場所
のことを指します。

家で気持ちが緩んでしまうのは、
「安心して気持ちをゆるめられている」というサインです。
決して、わがままや甘やかしではありません。
「ほめる関わり」が大切です
ご家庭で、気持ちが緩んでいる姿ばかり目に入ると、
つい「できていないところ」に目が向いてしまいますが、
実際にはお子様は、
・外で頑張ってきた
・家に帰るまで我慢していた
・気持ちを抱えながら過ごしていた
と、外で見えない努力をたくさんしています。

お子さまの外での努力に光を当てるのが、
ほめる・承認する関わりです。
ほめることと甘やかしはちがう!!
ほめることは、「あなたの頑張りを見ているよ」というメッセージになります。
例えば、
・「今日は学校、最後まで行けたんだね」
・「疲れてるのに、ちゃんと帰ってきたね」
・「嫌なことがあった中で、よく頑張ったね」

結果ではなく、過程や存在そのものを認めることが大切です。
放課後等デイサービスで目指していること
私は児童発達支援管理責任者として、放課後等デイサービスの施設では、
「できなかったこと」よりも**「その子がどれだけ頑張ってきたか」**を大切にしています。
家で気持ちが緩みやすいお子様に対しても、
・到着後すぐに活動を始めない
・静かに過ごせる時間を用意する
・無理に切り替えさせない
といった関わりを行います。
そして落ち着いたタイミングで、
「今日はここまで頑張ったんだね」
「ちゃんと気持ちを戻せたね」
と、立て直したことを認めます。
ご家庭での不安に感じる保護者の方へ

特別なことをする必要はありません。
・気持ちが大きく揺れているときは、まず安全を守る
・落ち着くまで待つ
・落ち着いたら、できたことを一つ伝える

「家は安心して気持ちを緩めていい場所でいい」と、
ご自身が思いましょう。
家で気持ちが緩むのは、信頼の証!!
家で気持ちを緩められるということは、
「ここなら大丈夫」と信頼している証でもあります。
大変な毎日の中で、うまくいかない日があっても、それは失敗ではありません。

お子様は、安全基地があるからこそ、
また外で頑張ることができます。
放課後等デイサービスは、その安全基地を、家庭と一緒に支えていく場所です。
ひとりで抱え込まず、「一緒に考える支援」があることも、思い出してほしいです。
このブログが、少しでも心を軽くするきっかけになれば幸いです。
